5月11日、城里町役場主催の地域おこし協力隊募集イベント「くっつく」が開催されました。
私はこのイベントの企画に関わる、NPO法人ちいきの学校の小林さんに誘われ参加に至りました。もともと地域のイベントに興味があり、農業体験ができることも魅力的に感じての参加です!
送迎バスを利用して一日がスタート!
快晴で、とても天気に恵まれた日でした。
集合場所に着くと、城里町役場の方々が快く迎えてくれました。
バスの車内にはたくさんの人が!思っていた以上に多くてびっくり。
一人で参加した私は、隣の方に話しかけてみました。その方は都内在住で、SNSの広告を見て参加したそう。地域や農業に興味があり、こういった地域イベントに参加するのが好きなんだとか。車内の雰囲気は明るくて、一人で参加しても寂しく感じることはなさそうで、ちょっと安心。
スダジイという大きな木が立つ広場で、このイベントについて教えてもらいました!このイベントは、地域おこし協力隊の募集事業であり、広く農業や城里町での暮らしを知ってもらうことを目的とした企画だそうです。
※地域おこし協力隊とは
都市地域から住民を受け入れ、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR 等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」に協力いただきながら、その地域への定住・定着を図る取組み。
現役の地域おこし協力隊の皆さんも参加しており、自己紹介の際に、都内や沖縄から来て協力隊になっている方がいると知って驚きました。協力隊になるまでのキャリアの流れも、とても興味深かったです。
地域おこし協力隊の農園に案内され、さつまいもの苗植え体験を行いました。
さつまいもは植える向きによって、生え方が変わり、その向きによって実の大きさが変わるんだそう!
協力隊の方が、植え方のコツを丁寧に教えてくれました。
今回は、焼き芋用に中くらいのサイズにしたいとのことだったので、少し斜めに植えます。
作業をしながら参加者の方や地域おこし協力隊のみなさんとお話をしました。
城里町についてだけでなく、私自身のキャリア形成の話まですることができました。参加した方の中には「こんな話までできると思わなかった」という人もいて、想像以上に交流できました!
暑い中、身体を動かしたあとは美味しいごはんで休憩タイム!
Mercy’s coffeeさんにて、城里の食材を使ったランチをお腹いっぱいいただきました。
提供されたランチは、このイベントのために店主の大貫さんが城里の魅力を味わってもらおうと、地元野菜や地鶏をつかった特別メニューだそう!
デザートには、古内茶を使ったシフォンケーキが出され、城里の魅力を堪能。
店主の大貫さんも、実は都内から城里に移住してきた方でした。
都内にはないものでカフェを始めたいと思い、たどり着いたのがこの場所だったそう。
Mercy’s coffeeは那珂川の河川敷にあり、カフェからは川を一望できる素敵な立地。
大貫さんは、大人がゆっくりできる場所にしたいと思っているとお話してくれました!
ランチでもご馳走になった、茨城県の三大銘茶である古内茶の茶畑を見学!
高安園さんにお邪魔しました。
今まで緑茶は渋みを感じていましたが、この古内茶はまろやかで優しい味でした。
茶畑は、ちょうど一番茶を刈っているところ。
一番最初に取った新芽を一番茶、次が二番茶と言い、高安園では、一番茶は新茶として、二番茶は和紅茶として加工・販売を行っているそうです。
新芽から茶葉にする光景も見学させていただきました。
新茶と店主の方がつくったお漬物をいただきいい時間を過ごすことができました。
お店には近隣住民の方も来ていて、お茶を飲みながらお話している風景が素敵でした!
国登録有形文化財である島家住宅を訪れました。
古内地区地域協議会のみなさんが、島家住宅について教えてくださいました。
茅葺屋根のこの住宅は、江戸時代の中期に作られたもので築320年になるんだとか!
島家住宅に魅力を感じ、ボランティアで修繕・管理を行っているそうで、まちの方の思いで守られている島家住宅は、どこか懐かしい心地でした。
町長も来てくださり、子育て支援に力をいれていることや地域おこし協力隊の活動が活発なことなど城里町の今を伝えてくださいました。
町への思いが強く感じられ、感銘を受けました!
ここには初音茶という徳川光圀公が飲んだとされる茶畑があり、今回特別に淹れていただきました。新芽の摘み取り体験もできて、とても貴重な経験となりました。
全体を通して、こんなにボリュームがあると思わずとても充実した一日でした!
城里町の良さを味わえただけでなく、県内外からの参加者ともつながりを作ることができて想像以上の出会いがありました。
私は以前に、地域関係のイベントの運営を行ったことがあり、その際、県外からの人を呼び寄せることの難しさを痛感しました。このイベントに参加し、城里町のみなさんが創意工夫を凝らして準備してきたことや、町全体で地元を盛り上げていこうという思いを感じることができました。
役場の職員の方々もエネルギーに満ち溢れていて、こんな近くで町のために頑張っている人がいると思うと、背中を押される気持ちになりました。
ぜひまた城里町を訪れてみたいと思います。
文:伊藤百音