ちいきの学校

2022.9.20

第11回しろうと先生 シルキーフォウル インタビュー  そ・ら・らライブイベント

実力派おやじバンド「シルキーフォウル」熱演!そ・ら・らライブイベント

懐かしの名曲を、かっこいい「おやじ」たちとともに

 

実力派おやじバンド「シルキーフォウル」の皆さんによるライブイベントが8月28日、空のえき「そ・ら・ら」で開かれました。

折からの雨天だったものの雨は開演前に上がり、晴れ間が覗く会場に「おやじ」たちの朗々とした歌声と演奏が響き渡りました。

この日は全3回のステージがあり、筆者は1回目のステージを観ました。

1回目には堺正章「街の灯り」、岩出和也「愛を消さないで」、ザ・スパイダーズ「あの時君は若かった」など全9曲が熱演されました。

誰もが知る懐かしの名曲を、シルキーフォウルの皆さんは巧みな演奏技術で表現しました。

あまりの見事さにプロかと思ってしまいます。

坂本九「上を向いて歩こう」では、アレンジを加えながら独自の世界観を演出。冒頭のギターの音から観客に刺激を与えます。

「歌詞には『一人ぽっちの夜』とありますが、私たちには皆さんがいます」とはるおさん。

そのことばは、とたんに観客たちの心を鷲づかみにしました。

 

ラストナンバーは、オリジナル曲「満更でもねぇ」。茨城県が都道府県魅力度ランキングにおいて最下位であることを受けて、茨城の魅力をふんだんに盛り込んだ曲です。観客たちはリズムに乗って手拍子を打ち、会場全体がノリノリな雰囲気でした。

演奏する皆さんもかっこよすぎます。

 

 

 

30分間の演奏は、聴衆たちの大きな拍手とともに終了しました。

「いい演奏だった!」と感動する声が聞こえました。

 

それでは、笑顔を浮かべるシルキーフォウルの皆さんにさっそくインタビューです。

 

自分が元気に、みんなも元気に

 

――演奏を終えた感想を教えてください。

 

(はるおさん)やっと終わったー。

 

(薫ちゃん)今日はあと2ステージあるね(笑)。

――演奏する曲はどのように選ぶのですか。

 

(はるおさん)自分が歌いたい曲を歌うよ。

(みやちゃん)やりたくなくても「しゃーんめ」って感じだな(笑)。

――オリジナル曲「満更でもねぇ」に込めた想いは何ですか。

 

(薫ちゃん)作者さん、どうぞ。

 

(まもちゃん)自然豊かな俺の大好きな茨城、最下位なんておかしい。上位とはならないまでも、せめて、控えめながら、満更でもねえと言って欲しい。俺の人生も、秋風が吹くこの歳になって振り返ると、満更でもねぇ、かな〜。歌詞にある「海風が登り稲穂の波」は那珂川沿いの常澄、「山風に柿が夕日に光る」は日立、「春の雨色を染める」は笠間のことなんだよ。

――「シルキーフォウル」結成のきっかけは何だったのでしょうか。

 

(昭ちゃん)ボケぼうしだね。20代までバンドをみやちゃんとやっていたけど、仕事一筋になってしばらく辞めていた。でも仕事の一線を退いてやることがなくなったから、じゃあバンドをまた始めようと思ってみんなを集めた。

(みやちゃん)みんなずっとつながりがあるんだよ。

 

――シニア層のちいきでの活躍について、どう思っていますか。

 

(まもちゃん)社会のために、なんておこがましいよな。

 

(はるおさん)楽しくやる!自分が元気になって、みんなが元気で明るくなってくれればいい。自分たちは楽しむ側であり、楽しまれる側だね。

 

 

シルキーフォウルの皆さんはメンバー同士とても仲が良く、インタビューの最中は笑いがずっと絶えませんでした。

一人ひとりに“音楽への愛情”と“今を楽しむ気持ち”があるから、このバンドは魅力的なのだと感じました。

演奏を聴きに来た観客の1人は、「年にめげず頑張っている」と感嘆していました。

茨城では、輝くシニア世代が音楽を通して人々に元気を届けてくれています。

ぜひ、皆さんも「シルキーフォウル」の演奏を聴いてみてはいかがでしょうか。

かっこいいおやじたちの姿に、茨城の暮らしも「満更でもねぇ」と思うかも?

 

 

 

【プロフィール】シルキーフォウル

2012年に結成された、平均年齢68.8歳の実力派おやじバンド。メンバーは、リーダー昭ちゃん(Vo/Gt)、はるおさん(Vo/Gt)、薫ちゃん(Key/ Vo)、まもちゃん(Ba)、みやちゃん(Dr)。2014年「おやじバンドコンテスト ザ ファイナル」アピオス賞を獲得。現在、茨城県各地で懐かしの歌とオリジナルソングを演奏、CD自主制作レコーディング中♪

ききて/五来汐里

 

「しろうと先生」とは