ちいきの学校

2020.12.13

第2回 廻るちいき 歴史でめぐる

「あなたは普段歩くその土地が、どんな歴史を持っているか知っていますか?」

 

歴史と聞くと、有名な建築物や偉人を思い浮かべるのが一般的かもしれません。

しかし、どんな土地にも等しく時間は流れ、その土地にしかない歴史が出来上がっていくのだと思います。

きっとその一端が、あなたの暮らす土地にも残っているのではないでしょうか。

 

今回は、講師としてアーティスト、サーベイヤーである荒木佑介さんと地域を練り歩き、その土地の持つ歴史を味わう、「廻るちいき」を開催しました!

前回と同じく、舞台となるのは城里町磯野。

集合地点の「いやしの里」から小松寺を経由し「ふれあいの里」までを散策し、地元食材を使ったダムカレーを味わうというイベントの大枠は同じ。

小松寺までの散策ルートが異なることや、出発前や食事の後にヨガの体験があるなど、前回参加された方もまた楽しむことが出来るポイントがありました。

そしてなによりもサーベイヤーである荒木さんの説明を受けながらちいきを廻ることが大きなポイント。

普段何気なく歩いているのでは見落としてしまうような所や、歴史的なものであるとはわかりつつもその詳細がわからないでいたものが、荒木さんの知識によって補われ、地域をまた新しい目で見つめ直すことが出来るイベントでした。

「石仏の紹介」

すぐ近くにあった石仏も、荒木さんの説明を聞くとより理解が深まります。

「お経が書いてある」

道の分かれ目とかによくあるとのことでした。

私有地と市町村の道などの境界線にある「境界杭」

旧街道や新道の話や空き家の話があったり。「ここは昔は空き家じゃなかったのに」と惜しむ声もありました。

「江戸時代から農業をしている土地もあった。」

たまたま休日を利用して畑に来ていた人との遭遇。そして野菜を分けてもらったり、住まいを紹介してもらったりと親切にしてもらいました!

「平重盛の墓を管理するのが小松寺であった。」

お寺の目の前に立てられている柱。布によって御本尊と柱が結ばれている。

柱に触れることで間接的にご本尊に触れることが出来る。

住職さんによるご説明を参加者全員で聞く。

最後に集合写真の撮影!

 

身体を動かせば血のめぐりが良くなるように、

地域を歩けば、地域の血のめぐりも良くなるのでは?

そんな思いつきから企画されたこのイベント。

 

少しでも地域が健康になり、この日の体験が地域の歴史の中に刻まれればと思います。

 

ライター 藤川 尚