「故きを温ねて新しきを知る」
「温故知新」の故事成語としても有名なこの一文が今回の廻るちいきのテーマ。
もととなる論語には、さらに一文が続き、人に教えを与える師となるため必要なこととして「故きを温ねて新しきを知る」ことがあったそうです。
かつては藩校として弘道館を構え、教育に力を注いでいた水戸を歩くにはぴったりのテーマだったのかもしれません。
今回は、講師として水戸おもてなしマイスターである岩間文男さんと地域を練り歩き、新たな魅力を見つけだす、「廻るちいき」を開催しました!
第三回の舞台は水戸市。
千波湖とまちなかの間にある「西の谷」を集合地点とし、そこから中心市街地エリアへ足を延ばし、昼食を楽しみます。その後に「西の谷」へと戻るそれまでの道のりを歴史や文化の観点から見つめなおしながら廻り歩くイベント。
前回と同じく、出発前と食事の後にヨガの体験があり、西の谷の自然に囲まれて青空ヨガ体験も楽しむことも出来ました。
歴史と文化を感じられるスポットを随所に残し、茨城県の県庁所在地として発展を遂げてきた水戸市。
その魅力を岩間さんと一緒に引き出しながら練り歩く。そんな良い機会となりました。
岩間さんから配られた「水戸の城下町MAP」
この他にも今回のイベントで練り歩くルートや建物などを載せたマップや、イベントを通して岩間さんが解説される内容をまとめた資料も頂きました。
「水戸城下町絵図」
泉町3丁目のビル「ラ・ファンテーヌ」の壁に大きく描かれた絵図。天保元年(1830年)の水戸の様子が描かれているとのこと。「この付近の海抜は水戸駅北口から比べると28メートルも差がある」等と様々な視点から水戸を見ることが出来ました。
泉町の旧町名であった「荒木町」
かつて泉町地区は「荒町」や「荒木町」という町名であったが明治期の大火やそれ以降にも火災が続いたことがあり、水に因んだ「泉町」へと町名を変えたとのこと。
今回のお昼ご飯は南町の「BLUE×BLUE」さんで!
お昼を食べた後にまた西の谷公園へと戻ります。
千波湖を一望できるスポットも。
かつては3,4倍の面積を持っていた千波湖も、歴史とともに変化してきました。
西の谷公園の自然に囲まれながら、気持ちよくヨガを体験できました!
今回は歴史と文化の残る水戸の街を、水戸おもてなしマイスターの岩間さんとともに廻りました。
どんなものにも積み重ねてきた歴史がある。
「どうやって変化してきたものなのだろうか。」
そう思いながら故きを温ねてみれば、新しく知ることがある。
そのように思えるような機会となりました。
ライター 藤川 尚