2030SDGsカードゲームを中心に、SDGsの本質はどこにあるのか?いまの時代はどのような時代なのか?を考えてもらう講義を、いばらき中央福祉専門学校さんと那珂高校さんとの合計520名の方へ向けて実施いたしました。
その結果、97%が大変満足・満足という非常に高い評価をつけていただきました。
講義を通じて、改めてSDGsについて考えたところ、
ちいきの学校では「変革の本質」が発見できたように感じています。
ところで、SDGsが書かれている正式文書は、
というのをご存じでしょうか?
すなわち、SDGsもDX(デジタルトランスフォーメーション)も、「変革」が基軸となっています。
これは、平和な時代へとシフトをし、戦争を起こしたくないという願いからです。従来は、軍隊を基礎にした「ヒト」をモノとして扱う組織や社会を作ってきました。それが、一人ひとりを「人」として認める組織や社会という、平和の裡にあらねばできない組織や社会へとシフトしてきています。この平和への願いを端に発する一人ひとりを人として認める組織や社会への渇望が、「だれ一人取り残されない」社会を目指すSDGsや、人や組織の想いを実現していくDXという形での「変革」を求めているということです。
そんなことは分かっているという声がどこからか聞こえてきそうなものです。では、本当に「対話」をしているのでしょうか?かく言う我々は、議論や会話の量は多くとも、対話となると、そこまでできていないことに気付かされることが多いです。
まず、自分自身との対話です。普段、どの程度自分自身と対話をしていますか?Timothy D. Wilsonら(2014)によれば、考える以外に何もすることがない部屋で6〜15分間過ごしてもらうと、自分に電気ショックを与える男性は67%、女性は25%いたそうです。実際に、スタッフのMichaelは風呂にもお手洗にも携帯電話を持ち込んで、動画視聴や資料作成などをしているそうです。
次に、家族や恋人との対話です。ややもすると、家族や恋人との話は、タスクの確認のようなものになりがちです。スマートフォンが全て悪いというわけではありませんが、レストランに行くと、8割ほどの家族やカップルがスマホと向き合っているのをよく見かけます。対話どころか会話もしていません。
そして、組織やクライアントとの対話である。よく、議論は「ヒト」から「コト」に向けるようにと言われます。それはその通りですよね。ただ、忘れてはいけないのは「コト」への議論の次は、「人」との対話であるということです。
SDGsもDXも、行きつく先は、誰もが「いい人生だった」と言えるようになる社会の実現というのは間違いないところでしょう。
モノとしての「ヒト」から、一人の存在としての「人」への「変革」のための対話。これこそがSDGsとDXの本質ではないでしょうか。
文章:Michael